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性同一性障害 :同性愛との違い
よく混同されがちなのですが、ゲイやレズビアンといった同性愛においては、「性的指向」つまり「どんな性別の人を好きになるか」ということが焦点になります。それに対して、性同一性障害やトランスジェンダーの場合には、あくまで「自分の性別をどう感じているか(性自認)」ということが判断の基準になるため、両者はまったく別の定義といえるでしょう(ただし、性自認の面ではトランスジェンダーや性同一性障害で、性的指向は同性愛という人も存在します)。
現在では行政や企業が支援に動き出すなど、ここ数年でLGBTといわれる人々を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。しかし、ひと口に「性的マイノリティ」といっても、そこには多様な個性があり、それに応じて悩みや困難もさまざまな形で存在しているため、それぞれの「性のカタチ」に対する理解が大切といえるでしょう。
<参考資料>
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_gender.html
<執筆者プロフィール>
井澤佑治(いざわ・ゆうじ)コラムニスト
舞踏家/ダンサーとしての国内外での活動を経て、健康法・身体技法の研究、高齢者への体操指導、さまざまな障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などに携わる。
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