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執筆:Mocosuku編集部
人工皮膚で火傷を治す方法があるそうです。
2015年6月4日、農業生物資源研究所と佐賀大学の研究グループが、やけどなどの治療で使える「ばんそうこう型人工皮膚」を開発したことを米国科学雑誌『Wound Repair and Regeneration』のなかで発表しました。
「ばんそうこう型人工皮膚」は、広いにわたって皮膚に傷害を負ったときに使える新しい医療用のばんそうこうです。
今後、臨床試験をして実用化を目指していくという「ばんそうこう型人工皮膚」いったいどのようなものなのでしょうか?
今の「やけど」はどうやって治療しているの?
やけどなど広い範囲にわたって皮膚が傷ついてしまった場合、皮膚のバリア機能が失われて感染症になってしまう危険性があります。これを治療するにはバリア機能を回復させることが最優先。そのため、現在では傷を負っていない皮膚を利用した「植皮術」や「培養皮膚移植」といった方法が使われてきました。
とはいえ、この方法には「治療できる施設に限りがある」「治すまでに時間がかかる」「目立った傷跡が残る」などの問題点があります。
そんなデメリットを改善させるために開発されたのが「ばんそうこう型人工皮膚」です。
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