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大動脈解離の症状 について見てみましょう。
6月13日、ミュージシャンの渡辺英樹さんが「大動脈解離」で救急搬送されたことが報じられました。渡辺さんは、1980年代に「Romanticが止まらない」などのヒットで活躍したロックバンド、C-C-Bの元ベーシストです。その後の経過が気になるところですが、この大動脈解離とはどのような疾患でしょうか?
大動脈の壁が剥がれる病気
大動脈は体の中央部に位置する最も太い血管です。直径は胸部大動脈で25~30mm、腹部大動脈で20~25mmとなっています。大動脈の壁は内膜・中膜・外膜の三層構造になっており、何らかの原因で内膜から中膜の一部までが剥がれてしまう疾患が「大動脈解離」です。
大動脈解離を起こすと、血管壁の裂け目から本来は血流が流れるはずのない場所に血流が生じます。内側の血管壁が剥がれて血流が入り込み、外側の壁は非常に不安定になっています。破裂したり、血液がにじみ出たりする危険が高まります。
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