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2015年度版少子化白書の中で注目されたのは、 恋人を欲しがらない若者 の多さです。
20代30代の恋人がいない男女の4割が「恋人は欲しくない」と回答したのです。
その理由として上位に上がっているのが趣味や仕事、勉強などの他にやりたいことがある、でした。
恋愛に興味を持つかどうかは価値観の問題です。
本来は取り立てて騒ぐものではないのかもしれません。
しかし、古代から20代前後というのは恋愛を謳歌する時期でした。
恋愛の結果としての生殖は生物としての究極の存在理由であるはずです。
お金がなかろうが、性的な魅力へのコンプレックスがあろうが、禁じられた恋であろうが、まさに万難を排して異性とのロマンティックな接触を試みるのがこの年代のはずです。
それが他にやりたいことがあるからという理由で恋をしないとは何なのでしょう。いったい彼らに何が起こっているのでしょうか。
恋人を欲しがらない若者 :経済的不安が原因か?
まず、全般的に今の日本の若者の多くはかつての若者と比べると経済的な問題や不安が大きい傾向にあります。
かつては「今はお金ないけど、いずれは…」と夢を持てたものです。
ですが、景気の先行き不安やブラック企業問題が騒がれるに連れて経済的な夢や希望が持てなくなりました。
経済的問題は生活不安を引き起こします。
不安が長引くと人は抑うつ的になるのですが、抑うつ状態では異性への興味が削がれることが知られています。
まず、このことが「恋人いらない」に影響していると考えられます。
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