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マダニによる感染症「SFTS」 に有効なワクチンはない
SFTSウイルスに感染すると、1~2週間程度の潜伏期を経て発症します。症状は、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)などのほか、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節の腫れ、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。
主な感染経路はマダニですが、血液などの患者の体液との接触により人から人への感染も報告されています。いまのところSFTSに有効なワクチンや薬剤はなく、対症的な治療しかできません。
マダニによる感染症「SFTS」:マダニに咬まれても自分で取るのはNG
マダニは草むらなどに生息しているため、肌を露出したままそうした場所に入ると咬まれる怖れがあります。マダニは10日前後、身体にとりついて動物や人間の血を吸います。咬まれても痛みやかゆみを感じないことも多く、気づかない人が多いと言われています。
もし、皮膚にマダニが付いているのを発見しても、自分で取ろうとしてはいけません。マダニ科は口を皮膚に深く刺し込み、唾液腺から接着剤のような物質を放出して体を固定します。このため、無理に引き剥がそうとすると、マダニの体液が逆流したり、皮膚内に頭部が残ってウイルス感染のリスクが高まる怖れがあるのです。
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