経済損失は年間なんと6,828億円!働く女性が知っておきたい 生理マネジメント

Mocosuku(もこすく)
  • 経済損失は年間なんと6,828億円!働く女性が知っておきたい 生理マネジメント

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

経済損失は年間なんと6,828億円!働く女性が知っておきたい 生理マネジメント

公開日時

 

執筆:株式会社 とらうべ
監修:太田 郁子(医学博士)
 
 
あなたは、 生理マネジメント をしていますか?毎月繰り返される生理のために、生活の質(QOL=QualityOfLife)を下げていませんか?実は、日本中の女性のQOLの低下による影響には、大きな問題が潜んでいました。
 
2013年9月10日(英国時間)に、医療経済学専門雑誌「JournalofMedicalEconomics」オンライン版に掲載された【月経随伴症状に起因する日常生活への負担及び社会経済的負担に関する研究結果※2011年5月~6月に、日本全国の月経のある女性、約2万人を対象として行われたオンライン調査結果】によると、74%の女性に月経随伴症状(痛み、集中力、行動の変化、自律神経失調、水分貯留、否定的感情)があることが分かりました。
 
しかし、そのうち通院経験のある人は全体のわずか20.4%でした。

 

また、月経のある女性のうち2人に1人は月経痛(=生理痛)があり、19%は過多月経(経血量が非常に多い月経、生活に支障をきたす)があると回答しています。
 
自分で過多月経だと感じている人ほど通院割合が高く、日常生活での支障・制限、仕事への影響(仕事を休む・労働力や質の低下)が明らかになっています。

 

こういった月経随伴症状による社会への年間経済負担(通院費用/市販薬の費用/労働損失の推計合計)は6,828億円と推計されました。
 
生理に伴う様々な症状でのココロやカラダの不調は、日本全体で見るとこんなにも大きな負担・損失となっていたのです。
 
ここでは働く女性が知っておきたい 生理マネジメント についてみてみましょう。
 

 

 生理マネジメント :生理中に不正出血…働く女性の「カラダ」が今、危機の理由

 

多くの働く女性には、生理痛や不正出血など、婦人科系の悩みがあるようです。
 
しかしその一方で、基礎体温を記録していたり、検診に足を運んだりする人の割合がとても少ない現状があります。
「婦人科系の病気は、なってから治すのでなく、“ならないように予防する”のが基本」との専門家はアドバイスしています。
 
日頃から自分のカラダの状態をよく知っておくこと、気になる症状や悩みがあれば早めに専門医を受診すること、これが大切なのです。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【生理】新着記事

「手のこわばり」は更年期の症状? 正しい知識で安心な備えを

「手のこわばり」は更年期の症状? 正しい知識で安心な備えを

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「指や手がこわばる」という訴えが更年期世代の女性に多いということ、ご存じですか? これは意外と知られていない、更年...

2018/04/02 18:30掲載

生理前・生理中の不調を緩和する、食事面でのポイント

生理前・生理中の不調を緩和する、食事面でのポイント

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 生理前は調子が悪くなる、生理中は食欲がない…など、生理にまつわる体調の変化は人それぞれです。 いずれにせよ、カラダ...

2018/01/05 18:30掲載

女性ならではのお悩み…? なぜ月経前には甘いものが食べたくなる?

女性ならではのお悩み…? なぜ月経前には甘いものが食べたくなる?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 女性のみなさん、月経前になると、無性に甘いものが食べたくなることはありませんか? どうして、このような現象が起こるの...

2017/11/08 18:30掲載

毎月この時期は憂うつ…。それは「PMDD」の可能性も

毎月この時期は憂うつ…。それは「PMDD」の可能性も

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 月経前になるたびにイライラしたり、落ち込んでしまったりしていませんか? 月経前にこのようないつもと違う精神的な...

2017/02/27 18:30掲載

生理痛はガマンしない… は自然?不自然?

生理痛はガマンしない… は自然?不自然?

執筆:座波 朝香(看護師、助産師) 監修:坂本 忍(医学博士・公認スポーツドクター(日本オリンピック委員会強化スタッフ)・日本医師会認定産業医) 人と比べることが難しい生理(月経)。 生理痛(月経痛...

2017/02/15 18:30掲載

「正常な月経」を知っていますか?

「正常な月経」を知っていますか?

執筆:青井 梨花(助産師、看護師) 監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ) 月経の量や周期の乱れなどから思わぬ病気がみつかることもあります。 女性特...

2017/01/30 21:30掲載