テニス肘のチェック法 …パソコンやマウスの操作にも注意

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テニス肘のチェック法 …パソコンやマウスの操作にも注意

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テニス肘のチェック法 を見てみましょう。

全米プロバスケットボール協会(NBA)のMatt Bonner選手は、3ポイントシュートの成功率の落ち込みを「テニス肘」のためと説明しています。「バスケットボール選手がなぜテニス肘に?」と思われるかも知れませんが、原因はスポーツではなく、意外なところにありました。

 

Bonner選手はスマートフォンを愛用していました。新機種に買い替えたところ、前機種よりもかなり大型化されていたため、ボタンを押すために以前よりも指を伸ばす必要があったといいます。そのような動作を繰り返した結果、テニス肘になってしまったということです。実は、この症状、私たちにとっても決して他人事ではありません。テニスはおろか、スポーツもしていないのにテニス肘になる人が増えています。

 

 

テニス肘で痛める筋肉はどこ?

 

テニス肘は、肘を酷使するテニス愛好家に生じやすいのでこの名前がつけられています。肘の外側付近で短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)という筋肉が障害されて痛みが生じます。特にバックハンド・シュートで痛めることが多く、医学的には上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と言います。

 

肘の曲げ伸ばしだけでなく、雑巾をしぼる動作でも痛みが生じます。なぜかというと、短橈側手根伸筋は肘だけでなく、手首の動きにも関与する筋肉だからです。短橈側手根伸筋は手の甲を肘に近づける方向に手首を曲げる背屈(はいくつ)という動き、そして、手首を親指側に曲げる橈屈(とうくつ)という動きを担っています。

 

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