(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
発症から死亡まで、わずか9日
死後女性を病理解剖すると、脳は形状を保てないほど溶けていたといいます。これが日本で初めて報告された唯一のフォーラーネグレリア感染例とされていますが、感染経路は現在も不明のまま。こうした被害が再び起こる恐れはないのでしょうか?
脳を食べるアメーバ :温暖化で被害増加の恐れも?
アメリカの疾病対策センター(CDC)によると、脳を食べるアメーバの生息地域はこれまで暖かい地方に限られてきましたが、近年気温が上昇している一部地域にも広がっているといいます。
日本では2002年、国立感染症研究所による全国の温泉やスーパー銭湯など二百数十カ所の調査では、60%以上の施設において原発性アメーバを発見。そのうち9%ほどがネグレリア・フォーレリだったといいます。
病原性アメーバ類は内風呂・露天風呂・ジャグジーなど、主として循環器を使用する温浴施設で多く発見されています。温泉の人気が高く、温暖化などの影響によって猛暑が厳しくなっている日本において、高い水温を好むネグレリア・フォーレリへの感染が再び起きたとしてもおかしくない状況といえそうです。
スポンサーリンク