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ダイエッターの麺類 選び方
今度は、麺類の食べ方について見ていきましょう。同じ麺でも、調理法によって太りやすさが異なるので、ダイエット中の人はぜひ知っておきたいところです。
温かい麺と冷たい麺
最近、「冷や飯ダイエット」という言葉がありますが、麺も冷たいほうがダイエットにはお勧めです。温かいご飯にはでんぷん質が含まれており、冷める過程でその20%ほどが「レジスタントスターチ」という物質に変化します。
レジスタントスターチは胃や小腸で消化吸収されにくいため、血糖値の上昇、インスリンの分泌が抑えられ、さらには腸内環境を整えることがわかっています。でんぷん質である麺類も同様で、ご飯よりも量は少ないもののレジスタントスターチが含まれています。
ラーメン・つけ麺・焼きそば
基本的には同じですが、冷たい麺のつけ麺は、前述のレジスタントスターチが含まれる点で有利です。ただし、つけ麺は具材が少なめで「麺だけ」になりやすく、さらに、1人前の量が多いことがあるため、かえって高カロリーになる場合があります。
スパゲティの食べ方
スパゲッティは味付けにオイルを絡めるのが一般的。「和風」でも、バターやサラダオイルを使用する調理法がメインです。クリーム系やベーコン・ひき肉を使ったものも脂質が高くなりがち。野菜たっぷりな冷製パスタがお勧めです。
結局、どの麺がダイエット向き?
どの麺でもダイエット向きの食べ方は同じで、「1人前の量に注意」「温かいものより冷たいもの」「具だくさん」がポイントです。また、麺類は噛まずに食べてしまいがち。
噛むことは、満腹中枢を刺激するだけでなく、顔をはじめとする全身の筋肉への刺激となり消費カロリーがアップすることもわかっています。喉ごしのいい麺類でも、よく噛んで食べることを忘れずに!
<執筆>
●山本ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー。株式会社とらうべにおいて、企業で働く人の食と健康指導、糖尿病などの疾病を持つ人の食生活指導にあたっている
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