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強力な破壊力
ドライアイスは、気体に変わると約750倍に体積が増えるため、容器内で破裂するとその衝撃は相当な威力を持ちます。
ペットボトルにドライアイスと水を入れ、キャップを閉めて行った実験では、爆発と同時に破片が飛び散り、固い飲み口の部分やキャップさえも破壊。
近くに置いたマネキンに破片が刺さってえぐられたほか、厚さ約5mmのアクリル板に穴が開きました。
これがもし人間に刺さったらどうなるか‥想像するだけでも恐ろしいですが、事故防止のためには何より、ドライアイスをペットボトル等に入れて遊ばないこと。
また、ドライアイスの温度はマイナス78.5℃と非常に低温のため、直接触れるとやけど(凍傷)してしまう危険もあります。特に小さな子どもの場合、触るだけでなく口に入れてしまう場合もありますので、十分注意しましょう。
ドライアイスの事故 : 大人の死亡事故も
子どもに限らず大人でも、ドライアイスによる重大な被害にあっています。
2012年にはある葬儀会場で、亡くなった父親の亡きがらを納めた棺に娘が顔を入れて頬ずりなどしていたところ、意識不明となり病院に搬送。
棺の中には腐敗防止用のドライアイスが入っていて、父親との最後の別れを惜しんでいた娘は二酸化炭素中毒でそのまま亡くなってしまいました。
二酸化炭素の比重は酸素より重く、底に沈殿する性質があるために起きた悲劇です。
ドライアイスをドアを閉じた車内や倉庫などに放置し、中に入るのは危険であることも十分理解しておきましょう。
ドライアイスには利便性の一方で危険性もあることを忘れず、かしこく安全に利用したいですね。
<参考>
国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20070815_1.pdf
東京消防庁
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201412/dryice/index.html
※)死亡事故の事例は中央セレモニー社ホームページより
http://www.so-gi.biz/ドライアイスの二酸化炭素中毒で死亡事故.html
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