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不登校の原因は何か
不登校の原因はさまざまですが、最近の統計によると、真っ先に思いつく「いじめ」は0. 5〜2%前後と少なく、友人間のトラブルが8〜15%、無気力が25〜30%、非行や遊びが9〜13%、学業不振が8〜9%前後となっています。
特に最近は、明確な理由が見当たらないのに突然無気力になったり、朝起きられない、学校に行っても教室に入れない、といった症状が起こることがあります。この中でも注目したいのは、「友人間のトラブル」と「無気力」です。本人が原因を自覚しないため、何がきっかけで不登校になってしまったのかがわからないケースも珍しくありません。
脳が原因 :発達障害が原因の可能性も
友人間のトラブルといっても、いじめや衝突があるわけではなく、新学期や進学などを機に新しい環境で友人との付き合い方がわからなくなる、人前に出るのが怖くなる、無気力になる──といった状況に追い込まれるケースがあります。これらのケースは、軽度の発達障害やうつ、双極性障害の症状である可能性が指摘されています。
発達障害やうつ、双極性障害かどうかは、脳の活動状況を見る器機で検査することでわかる場合があります。日常生活に支障がないとしても、発達障害の傾向を持っている人は、周囲の環境に合わせるためにかなりの労力を使っている場合がありるのです。
それが新しい環境に移ったことをきっかけに、環境に合わせるためのエネルギーが許容範囲を超えてしまう場合があります。環境の変化に対応できなくなると、うつ病のような症状を発し、結果的に不登校につながる可能性があります。
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