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『カッコーの巣の上で』(1975年)という米国の映画があります。古い作品ですが、ジャック・ニコルソン主演の名作であり、往年の映画ファンなら知っている人も多いでしょう。この作品は管理の厳しい精神病院が舞台で、主人公が頭に電極を当てられ、電気ショックによる治療を受けるシーンがあります。実は、これと同様の治療が現在の日本でも行われているのをご存じでしょうか?
電気・磁気のうつ病治療 : 通電療法=通称「電パチ」
精神医療ではこれまで、前頭葉上の皮膚に電極を当て、頭部に通電して「けいれん発作」を誘発する「電気けいれん療法」(ECT:Electroconvulsive therapy)が行われてきました。電気ショック療法、あるいは俗に「電パチ」とも呼ばれます。
ECTは、うつ病、躁うつ病、統合失調症などの治療に用いられることがあります。これらの病気は投薬治療がメインですが、重症で自殺の危険がある、緊急性が高い、薬物療法で症状が改善しないなどの場合に、ECTが選択されることがあるのです。
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