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悪性リンパ腫の症状 について見てみましょう。悪性リンパ腫と闘う元プロレスラー垣原賢人さんを応援する会が開催され、本人も登場して、「絶対に負けない」と完全復活を約束したそうです。現在は症状も安定しており、自宅療養をして治療を続けています。
悪性リンパ腫の症状 :何が起きるのか?
血液中を流れたり、体の中をめぐっているリンパ球が異常に増えることにより、首や腋の下のリンパ節が腫れたりして、リンパ系の組織から発生する腫瘍です。治療によって高い確率で治癒を目指すことができます。
リンパ系組織とは、ヒトの免疫システムを構成するもので、各組織・臓器と、リンパ節をつなぐリンパ管、そしてその中を流れるリンパ液からなります。リンパ系組織は、全身に分布しているため、悪性リンパ腫は、全身で発生する可能性があります。
悪性リンパ腫という病名は、リンパ系組織のがんの総称です。その中に含まれる個々の疾患の臨床経過や治療、あるいは治療後の経過などは大きく異なります。
分類
悪性リンパ腫には、30種類以上の病型があります。腫瘍細胞の形や性質から、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分けられます。ホジキンリンパ腫は日本では少なく、10%程度です。非ホジキンリンパ腫は、顕微鏡でわかる形態学的特徴、細胞系質的特徴、染色体・遺伝子情報などをもとに分類されます。
症状
リンパ節が腫れることで発見されることが多く、首や腋の下、足の付け根などが腫れますが、痛みはあまりありません。全身のどこからでも発生する可能性があるという特徴があります。大きさは、1.5㎝以上あります。その他の症状としては、熱が出る、体重が減る、寝汗が多くなる、などがあります。リンパ節以外に出た悪性リンパ腫の場合は、その部位が腫れてきたり、肝臓や脾臓が腫れる場合もあります。(※喉の腫れ全般についての解説については、喉の腫れ はどうして起きるの?原因や対処法は? をご覧ください。)
原因
悪性リンパ腫は、一つだけの原因というものではありません。リンパ腫に限らず、がんは遺伝子にキズがついて発症しますが、キズを付ける原因は、様々な要素が関係しています。ウイルス感染、放射線、紫外線、ある種の薬剤、ホルモン、様々な炎症性の病気、加齢など複数の要因が重なって発病すると考えられています。
悪性リンパ腫は身体中のどこからでも発生します。非ホジキンリンパ腫の6割は、リンパ節が腫れて発病します。残りの4割は、リンパ節以外の身体中のどこからでも発生します。
全身のいろいろな臓器の腫瘍として発見されるので、他のがんとの鑑別が重要になります。
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