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生理のイライラ はPMS(月経前症候群)が原因かも
生理前のイライラは、もしかするとPMS(月経前症候群)が原因かもしれません。
日本産婦人科医会の「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編」によると、PMSは「月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないしは消失するもの」と定義されています。PMSの主な症状は次の通りです。
●身体的症状
・乳房のはり、痛み
・肌荒れ
・にきび
・下腹部のはり
・眠気または不眠
・疲労倦怠感
・むくみや体重増加
・ほてりやのぼせ
●精神的症状
・イライラ
・怒りっぽい
・情緒不安定
・憂うつ
・落ち着かない
・緊張感
・無気力
・欲求衝動
生理中や 生理前のイライラ は、生理前から分泌量が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)が、脳内物質などに影響して身体に不調が起こることが原因だと考えられています。脳内物質のセロトニンが減少するため、ネガティブ思考になり自分の気持ちをコントロールできなくなることも。
そのため、PMSにあらわれる心の不調には「些細なことで怒りが爆発する」「不安感がある」「混乱することがある」「抑うつ感がある」「何もしたくないと感じる」などが挙げられます。生理前とはいえ、イライラをひとにぶつけてしまうとトラブルが起こりやすいもの。あとから後悔したり、人間関係がスムースにいかなくなってしまったりする恐れもあります。
生理前のイライラ :PMSをやわらげるにはどうすればいい?
ゼリア新薬工業株式会社が2015年7月に20~40代の女性1,200名を対象に行った「PMSが人間関係にもたらす影響」の調査によると、PMSの症状に対して次のような対策をとっている人が多いことがわかっています。
・安静にする(26.6%)
・身体を温める(24.5%)
・気を紛らわせる(20.8%)
・マッサージをする(12.4%)
イライラを軽減させるためには、安静にし、無理な予定を入れないことが大切です。また、ストレスをためないことや、適度な運動と栄養バランスのとれた食事が望ましいとされています。大切な人にイライラをぶつけないためにも、無理に予定を入れたり、不規則な生活をしたりしないように気を付けたいですね。気になる人は婦人科を受診してみましょう。必要に応じて、適切な薬を処方してくれる病院もありますよ。
参考:生理中のイライラ(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000589.000001348.html)
PMSが人間関係にもたらす影響(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000013825.html)
監修:坂本忍(医師)
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