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昔と今で変わった育児法 (2)
「抱き癖がつくから抱っこしない」がすたれた理由
昭和40年代にアメリカから「S博士の育児書」というものが日本に紹介され、急速に普及しました。育児に熱心な親ほどその育児書を読んで、それに添って育てようとしました。その中には、「泣いている子をむやみに抱っこすると抱き癖がつくのでよくない」「夜は子ども部屋に一人で寝かせるように」という項目がありました。親は抱っこしたくても、子どもにとってよくないというので我慢した時代です。
その後、アメリカでも検証が繰り返され、結局、この育て方は間違っていたということになっています。泣いていたら好きなだけ抱っこしてあげよう、夜は添い寝してもいいし、不安を抱かせないようにそばで寝ていよう、というわけです。
昔と今で変わった育児法 (3)
離乳食の前段階で果汁を与えない理由
昔は離乳食の前段階として、まず果汁からというのは当たり前でした。今は、アレルギーの関係で、果汁は離乳食の中の一つとして進めますので、事前に与えたりはしません。また、昔は「5か月から」と考えられていた離乳食の開始時期も、現在では「子どもによって違う」という考え方です。アレルギーと腸の関係が明らかになってきたことによるものです。
いつから離乳食を開始するかの判断は、赤ちゃんがよだれを垂らす、大人の食べているものをじっと見るなどがあります。加えて、現在行われている決め手となる判断方法があります。「スプーンを口にいれても舌で押し出すことが少なくなっている」なら離乳食に移行してよいと考えられます。また、以前であれば、ベビーフードを使うお母さんは手抜きをしているようで罪悪感がありましたが、現在ではむしろ不足しがちな栄養源を摂取できる便利な選択肢となっています。
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