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低気圧による体調 (2)
低気圧で副交感神経が優位に優位に
人間の循環器や呼吸器、消化器などを調整する自律神経には、下記のように「交感神経優位」と「副交感神経優位」の2つの状態があります。
・交感神経優位…興奮、覚醒、血圧や心拍数の上昇
・副交感神経優位…リラックス、消化吸収の促進、血圧や心拍数の低下
おおまかにいうと、交感神経優位のときはカラダが「お仕事モード」に、副交感神経優位のときは「おやすみモード」になっている状態です。通常、人間のカラダは晴天で高気圧のときは「交感神経優位」に、雨や曇りで低気圧のときは「副交感神経優位」になるようにできています。
低気圧による体調 (3)
「おやすみモード」のカラダと上手につきあう
台風などの荒天のときには、カラダが低気圧の影響で「おやすみモード」になっているため、「眠い」「ダルい」といった症状を訴える人が増えるようです。できることなら、こうした天候のときは「カラダを休める時期」と割り切って十分な休息をとりたいところですが、こう毎日荒天続きだとそうとも言っていられません。
そこで、こうした気圧の変化が激しい時期を健やかに乗り切るために、最低限守りたい3つの条件をあげておきます。
1.ストレスをためない
2.十分な睡眠を取る
3.適度な運動をする
また、体調が悪いときは呼吸も浅くなりがちなので、「鼻から吸って、口からゆっくり吐く」腹式呼吸で、深い呼吸をすることを心がけましょう。腹式呼吸のポイントは、吐く動作に意識を集中して「息を吐ききる」ことです。
眠気やダルさで「やる気がでない」というときこそ、深い呼吸とともに軽いストレッチやヨガをおこなってストレス解消!短い時間でも効果はあるので、適度な運動を生活に上手に取り入れて、体調の維持、回復を目指しましょう。
<監修>
岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)
<執筆者プロフィール>
井澤佑治(いざわ・ゆうじ) ライター/舞踏家/ダンサー
通販メーカーのコピーライターとして、健康食品などの広告を数多く手がけたのちに、ダンサーとして独立。国内外で公演やワークショップ活動を展開しつつ、身体操作や食事療法などさまざまな心身の健康法を探究する。現在はダンスを切り口に、高齢者への体操指導、障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などにも携わっている。
<参考>
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi2.html
(気圧配置 台風に関する用語 気象庁)
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