がんの治療法の種類

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がんの治療法の種類

公開日時

 
執筆:南部洋子(看護師)
監修:岡本良平(医師)
 
 
がんの治療法の種類にはどんなものがあるでしょう。
 
 

がんの治療法の種類 どのようなものがあるの?

 
がん治療には、がんの種類や大きさ、部位、かたまりなのかそうでないのかなどによって、手術、放射線、抗がん剤などを、単独もしくは組み合わせて行っていきます。
 
 

外科治療

病院でがんが見つかると、そのがんの部分を取り出す方法として手術をします。
 
手術は、がんの病巣だけでなく、その周囲の正常な部分も含めて取り出します。お腹を切って行う手術と、腹腔鏡で行う場合がありますが、腹腔鏡は、特に外科医の力量が問われる手術です。
 
いずれにしても、目に見える範囲で可能な限りがんの部分を取り去ろうとします。
 
 

放射線治療

部位によって手術ができない場合、そして手術の前・後に、放射線治療を行います。がんの病巣を含む周辺領域に照射を行います。
 
がんは、放射線照射によって増える力を失い、死滅していきます。しかし、再発することも多く、再度の照射が難しい場合もでてきます。
 
 

化学療法

抗がん剤治療は、内服や注射によって全身の細胞にくまなく抗がん剤を行きわたらせて、体全体に広がる可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所へ転移していたり、全身に広がっていると考えられる細胞を治療するものです。
 
 
がんの種類によっては、第一番目の治療法として、抗がん剤治療を行うことがあります。また、手術の前にがんを小さくするために行うこともあります。しかし、副作用の症状も現れます。
 
白血球減少により感染しやすい、貧血、嘔気・嘔吐、脱毛、口内炎、皮膚の障害など様々な症状が副作用として現れます。また、心臓、腎臓、膀胱、脳や神経組織にも影響を与えることがあります。
 
 

遺伝子治療

がんは、遺伝子の変異が積み重なってできる遺伝子異常だということがわかってきました。
遺伝子治療は、がんの元になる遺伝子異常を減らしていく治療法です。
 
遺伝子治療の特徴は、効果がでるのに2~3週間だということ。治療が効かなくなる耐性がほとんどないこと、抗がん剤や放射線療法で免疫力が低下していても治療が可能です。
 
2時間半程度の点滴、または局部への注射を行います。入院は不要です。
 
アメリカはじめ諸外国でこの治療の研究が進められていますが、日本ではまだ保険適用外なので、1クール(3~6回)の治療で100万円以上の費用がかかります。
 
 

免疫療法

がんの三大治療は、外科治療、放射線治療、化学療法ですが、これにつづく第四の治療法として注目されているのが免疫療法です。
 
免疫療法としては、がんだけを狙って打つ「特異的免疫療法」と、免疫力の底上げをして抗腫瘍効果を期待する「非特異的免疫療法」があります。
 
両方を組み合わせたり、三大がん治療法との組み合わせをしたりして、高い抗腫瘍効果を目指しているのが、免疫療法と言えるでしょう。保険適用外ですから、費用は100万円以上かかります。治療法がさまざまあり、それによって料金に違いがあります。
 
 

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