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児童虐待と子育て …
「コミュニティづくり」の大切さ
児童虐待を減らすためには、育児ストレスや貧困など、保護者が抱えるさまざまな問題に対する国や行政のサポートが必要なことはもちろんですが、保護者の子育ての不安や負担を軽減する周囲の協力体制もとても重要です。
現在、地域によっては自治会などの主導により、シニア世代が子どもの通学路の誘導員(黄色い旗を持って交通指導をする)を担当しているケースが見られます。これは、共働きの世帯が増えたことで、誘導係をすることができない親が増えていることによるものですが、親に代わって係を請け負うシニア世代にとっては、「生きがい」としての仕事が提供される貴重な場にもなります。
少子高齢化が進行している現代においては、児童虐待防止の意味でも、このように地域で子どもを見守り、保護者が子育ての悩みを気軽に相談できる「コミュニティづくり」は重要な課題といえそうです。
<執筆者プロフィール>
井澤佑治(いざわ・ゆうじ) ライター
通販メーカーのコピーライターとして、健康食品などの広告を数多く手がけたのちに、ダンサーとして独立。国内外で公演やワークショップ活動を展開しつつ、身体操作や食事療法などさまざまな心身の健康法を探究する。現在はダンスを切り口に、高齢者への体操指導、障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などにも携わっている。
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