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胞状奇胎の症状や治療方法 :症状と検査
症状については、無月経、不正出血や腹痛があり、重症悪阻(症状が強いつわり)もあります。妊娠週数に比べて子宮が大きくて軟らかく、超音波所見では多数の粒状の陰影が認められ、卵巣腫大、尿検査ではHCG量が異常高値を示す、などの所見が認められます。
ただ、典型的な状態はまれで、HCG分泌量が通常通りの場合があり、切迫流産との区別が難しい事例もあります。
胞状奇胎の症状や治療法 :どんな治療をするの?
治療には「子宮内容除去術」と呼ばれる、子宮内にある異常増殖した絨毛組織を掻爬(そうは:組織をかきとること)する手術が行われます。5~7日間あけてもう一度、手術するのが通例です。これは胞状奇胎では子宮が軟らかくなっているので、手術によって子宮に穴を開けてしまう可能性があること、また、二度行うことで子宮内のものを完全に除去することが目的です。手術後は、HCGが減少して通常の妊娠していないレベルまで低下するはずですから、それ以後は、このHCG値を追いかけることで、胞状奇胎のアフターケアを行うことになります。
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