(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
今回は、整形やスリムな体形などの 美にこだわる心理 について臨床心理士で神奈川大学教授の杉山崇さんに分析いただきました。
整形や激やせが話題になっていた元セクシー女優の七瀬リナさんがコンプレックスだった目や鼻を整形したことを告白しました。
身長160センチにして体重がわずか34キロ。
ダイエットサプリなどを飲んで拒食症ぎみにもなったといいます。
これは七瀬さんに限った話ではありません。
整形がくせになって繰り返す人は後を絶ちませんし、拒食症は若い女性の1%、100人に一人が罹患するという報告もあります。
整形も拒食もうまくいかないと美しくなれない場合もあります。
行き過ぎると体を壊しますし、健康を損ねて寿命を縮めます。にもかかわらず、なぜ整形やスリムな体形に固執するのでしょうか?
美にこだわる心理 :「きれいになりたい」よりも「醜くなりたくない」
整形も拒食も現代社会の「歪んだ美意識」や「行き過ぎた美意識」が原因と考える人が多いようです。
確かに、美意識の問題も無視できません。
しかし、日本人の整形依存や過度の拒食は「焦り」や「不安」を考慮したほうが良いように思えます。
たとえば、相談の現場では平均的な体重に近づき、ちょっと肌にハリがなくなると「醜くなっちゃう」「愛されなくなる」「カースト(社会的ランキング)が下がる」と焦る当事者が多く見受けられます。
このような方々の「きれいになりたい」には、「きれいになれて幸せ」ももちろんありますが、「きれいになれれば安心」という思いもあるのです。
言い換えれば、整形依存や拒食は「醜くなる不安」からの逃避という意味があるのです。
スポンサーリンク