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髄膜炎のタイプ :手術が必要とされる今回のケース
ペルー人容疑者がどのタイプの髄膜炎であるかは明らかになっていませんが、逃走時に頭蓋骨を骨折していることから、この時の外傷によってウイルスや細菌に感染した可能性があります。
髄膜炎の治療は抗生物質や抗ウイルス剤の投与がメインとなります。ただし、今回の報道では、警察が容疑者に手術を受けさせると話していることから、何らかの合併症を発症していることが考えられます。
髄膜炎の合併症で手術が必要なものとしては、脳脊髄液がうまく排出されない「水頭症」が挙げられます。その場合は、脳脊髄液の排出路を設ける脳室シャント手術が施されるでしょう。
せっかく容疑者の身柄を確保しているにもかかわらず、入院や治療などで取り調べが滞ってしまうのは歯がゆいところです。しかし、事件の全容解明のためには、容疑者に健康を回復してもらう必要があります。治療がスムーズに進むのを待ちましょう。
執筆:諸富 大輔(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医師)
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