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軽度から重度まである 不整脈 の種類
不整脈には、脈が早くなる「頻脈」(ひんみゃく)と、遅くなる「徐脈」(じょみゃく)に分けられます。頻脈性の不整脈で特に危険なものは「心室細動」で、心室が細かく震えて心臓のポンプ機能が失われます。放置すると死に至る不整脈です。
また、同じ心室に起こる「心室頻拍」は、脈が1分間に120回以上になり、心室細動に移行して突然死することがあります。一方、心房で起こる「心房細動」は、脳梗塞の原因にもなるものです。
脈拍が飛んだり抜けたりする「期外収縮」は、放置しておいて問題ないものが大半ですが、連続して起こる場合は、血圧低下やめまいなどが起こるため、注意が必要です。
脈拍が異常に遅くなる徐脈でも心停止を招くことがあります。自律神経系の突然の不調のために、失神やめまいが起こる迷走神経反射は、血圧低下とともに心拍数が減り、徐脈を起こします。
鈴木選手がどのタイプの不整脈だったかは明らかにされていませんが、診断を受けてからも選手を続けていたことから、命に関わるような深刻なものではなかったと推測されます。しかし、プロのサッカー選手としてパフォーマンスを維持するのは難しいとの判断から、引退を決意したのでしょう。
どんな自覚症状がある?
不整脈の種類によって自覚症状も異なります。軽いものでは期外収縮があります。胸がドキンとすることがありますが、多くの場合は自覚症状がほとんどありません。頻脈では、動悸やまめいがします。徐脈では、息切れしたり、疲れやすくなります。
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