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子宮頸がんは、 子宮頸がん検診で早期発見 することで予後がよくなるといわれている病気です。
女優の希良梨さんは2015年10月24日付けのブログで、子宮頸がん検診で陽性となったことを明かしました。見つかったのは子宮頸がんになる前段階の病変でしたが、希良梨さんは「がんに進行する前に子宮は取ろう」と、将来起きるかもしれない事態に対して覚悟を決めたといいます。ここでは、子宮頸がんの早期発見について見てみましょう。
子宮頸がん検診で早期発見 :異形細胞を経て子宮頸がんに
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマ(HPV)ウイルスは、子宮頸がん患者の90%以上から検出されるウイルスです。しかし、HPVは非常にありふれたウイルスで、女性の約8割が50歳までに感染を経験するといわれています。多くは、感染しても症状が出ないうちに自然に消えてしまうことがほとんどです。まれに排除されずに感染した状態が続くことを「持続感染」といいます。持続感染になると数年から十数年という月日をかけて子宮頸がんを発症すると考えられます。
子宮頸がんの発症と進行には順序があります。まず、持続感染になると、がんの前段階である「異形細胞」が増殖を始めます。この段階は「異形成」と呼ばれ、数年の期間を経て、子宮頸部の表面にがんができ、さらに進行すると、がんが表面から奥深くまで侵入する「浸潤がん」となります。
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