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漫画家の宮田紘次さんが、今月22日に 高血圧性脳出血 により、34歳という若さで亡くなりました。宮田紘次さんは東京造形大学卒業後、2006年に漫画家デビュー。コミックビームやFellows!などで連載しており、「犬神姫にくちづけ」「ヨメがコレなもんで。」などの作品が人気を呼んでいました。どちらも完結しており、最終巻を先月9月に発売した矢先の出来事です。
まだ若く、ファンからも次回作を期待されていた宮田さんを襲った「高血圧性脳出血」とはどのような病気なのでしょうか?
「 高血圧性脳出血 」とは
高血圧性脳出血とは、高血圧の状態が続いた場合に、脳血管の壁が壊死し、急性に小血管が破裂して脳内出血を起こすことを言います。最近では高血圧の早期治療が普及しているため、患者数は減っているといわれています。しかし、高血圧性脳出血が起こった場合は機能的回復もあまりよくなく、重度の麻痺や言語障害、呼吸障害などの後遺症がみられる場合が多いです。半年後に自立できる割合は20%程度であり、1か月以内の死亡率が52%にも達します。
一般に「高血圧性脳出血」は、高血圧症や動脈硬化がみられる50~60代に発症例が多いのが特徴です。高血圧性脳出血の発症時には、麻痺やろれつがまわらない、歩行困難といった症状があらわれます。このときの血圧は220mmHg/100mmHg以上と、経験したことがないほど急激に上昇します。
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