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閉経 後には「骨密度」の低下が速くなる
閉経後の大きな変化といえば「骨密度」です。女性は18~20歳をピークに骨密度が下がり続けると言われています。女性は閉経後に女性ホルモンが減少することで、骨吸収が促進して骨密度の低下が加速すると言われています。そのため「骨粗しょう症」になりやすく、骨折をしやすくなったり、骨折後の治りが悪くなったりします。ひどい場合は、骨がもろくなってしまうために外出が困難になり、そのまま寝たきり状態になってしまうこともあるのです。
健康診断では骨密度までは検査することが少ないため、自分の骨密度を知らない人も多いでしょう。知らない間に骨が弱くなっていたと考えると恐ろしいですよね。しかし、骨密度が低下する速度を遅らせ、骨粗しょう症を予防することはできます。
骨密度の低下を抑える食材「プルーン」
骨密度の低下を抑えるのに有効と思われる食材のなかで、最近の研究で注目されているプルーンをここではご紹介しましょう。
2011年に「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション」に掲載されたフロリダ州立大学とオクラホマ州立大学の研究チームによる調査で、、プルーンには骨密度の低下を抑える働きがあることがわかっています。
研究チームのメンバーのひとりであるアルジマンディ博士によると、これまでにイチジクやイチゴ、レーズンなどの果物を調べてみたものの、骨密度の低下を抑える食材としてもっとも有効だったものはプルーンだったと言います。さらにプルーンには抗酸化に役立つフェノール類が含まれているため、動物実験では結腸癌にかかるリスクの低減効果も示唆されています。
プルーンの1日の適正摂取量はだいたい5粒です。ヨーグルトやトーストとも相性がいいので、さまざまなレシピを楽しみながら摂取することができそうですね。
閉経を前に今後の健康を考えている人は、ぜひプルーンで丈夫な骨をキープしてみてはいかがでしょうか?
監修:坂本忍(医師)
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