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現在、日本人の5人に1人は何らかの不眠に苦しみ、3人に1人が睡眠障害を抱えているとも言われています。「眠る」ことは生活習慣の基本でもあり、質の高い睡眠はそれ自体、健康な生活にとって重要なポイントです。ここでは、深い眠りのカギ「 徐波睡眠 」について、ご紹介しましょう。
徐波睡眠 とは?
ここでは、眠りを「脳波」で区分してみます。私たちが目覚めている時から熟睡している時まで、波長の異なる脳波が主に出ていることわかっています。具体的には、次の5パターンがあります。なお、Hz(ヘルツ)とは、1分間に振幅(波)が何回あるかを示す単位です。
1)覚醒時:目が覚めている状態。ベータ波(13~30Hzの振幅の小さな脳波)が出る
2)安静閉眼:目を閉じているが眠ってはいない状態。アルファ波(8~12Hz)が出る
3)まどろみ:うとうと眠りかけている半覚醒半睡眠状態。シータ波(4~8Hz)が出る
4)浅い睡眠:シータ波をベースに14Hz前後の振幅のやや大きな脳波(睡眠紡錘波)が時々現れる
5)深い睡眠:徐波睡眠と呼ばれ、デルタ波(3Hz以下の大きい振幅の脳波)が出る
上記のうち、本当に「眠っている」と言える状態は、4と5です。浅い眠りの状態では、まどろみ時に見られた遅い眼球の動きはなくなります。また、呼吸が規則正しくなります。深い眠りである徐波睡眠(じょはすいみん)は、寝ついてから3時間くらいの間に集中的に現れます。
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