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徐波睡眠 眠りの深さと睡眠周期について
今度は、睡眠の「深さ」に注目してみましょう。眠りの深さは、浅い睡眠を睡眠段階1と2に、深い睡眠を睡眠段階3と4に分けられます。人は寝つくと、睡眠段階1から次第に眠りが深くなって睡眠段階4まで進み、その後徐々に浅くなって睡眠段階2まで戻ります。ここまでの眠りを「ノンレム睡眠」と呼びます。
この後に続くのが「レム睡眠」です。レム(REM)とは「Rapid Eye Movement=急速眼球運動」の略で、文字通りこの眠りの際には眼球が素早く動き回ります。人はこのレム睡眠時に夢を見ると言われています。レム睡眠は上記の睡眠の4段階には含まれませんが、脳波の動きは第1段階と非常によく似ています。
そしてここまで、ノンレム睡眠の睡眠段階1から始まってレム睡眠が終わるまでを、ひとつのサイクルとして「睡眠周期」と呼びます。個人差がありますが、人の睡眠周期は約90分間と言われています。
私たちは、「睡眠周期」を一晩に4~5回繰り返して朝を迎えることになります。そして、寝ついてからしばらくは深い睡眠(ステージの高いノンレム睡眠=徐波睡眠)の割合が多く、明け方になるにつれてレム睡眠の割合が増えていきます。明け方には睡眠周期の約20%がレム睡眠となり、睡眠段階も3や4には進むことなく、やがて目が覚めることとなります。
ノンレム睡眠とレム睡眠
レム睡眠は「脳は起きているが身体は眠っている」状態、ノンレム睡眠は「脳のほとんどがしっかりと眠っている」状態です。レム睡眠は「グッタリ眠る身体の眠り」、ノンレム睡眠は「グッスリ眠る脳の眠り」とも言えます。脳を休めるという点で、私たちにとってノンレム睡眠が重要な意味を持ちます。
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