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徐波睡眠 をうまく得るための3つのポイント
「グッスリ寝た」という熟眠感は、深い眠りによって脳を休ませることで得られます。そして前述したように、深い眠り(徐波睡眠)は睡眠後3時間くらいの序盤にした現れません。つまり、「いかにうまく寝つくか」が熟眠感のカギとなります。そのポイントは次の3点です。
1)睡眠環境を刺激の少ないものにする:部屋を暗くする。テレビやPC、スマホなどの画面の光は刺激となるので寝る1〜2時間前には使用をやめる。寝る直前にコーヒーなどカフェインを摂らないなど
2)体温を下げる:深い眠りには、体の内部の温度(深部体温)のスムーズな下降が重要。そこで、ぬるめのお風呂に長時間浸かって体を温め、冷めないうちに床に入る
3)副交感神経を優位にする:身体がリラックスした状態で就寝することによって、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促す。軽くストレッチをする、快適な寝具を使用するなど
寝つきが悪い人は不眠の疑いあり
不眠症の典型は、入眠障害、つまり寝つきが悪いことです。床についてから寝つくまで30分以上かかるようなら慢性化した状態と言えます。とはいえ、バタンキューで眠ってしまうのも、過労などの問題が心配されます。床に入って15〜20分くらいでスッと眠りにつける、というのが安眠の目安と考えるといいでしょう。
執筆:山本 恵一(心理学者、メンタルヘルスライター)
監修:岡本 良平(医学博士、東京医科歯科大学名誉教授)
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