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「 かくれ不眠 」の5つのタイプ
日本睡眠学会では、「不眠」を「週2回以上1か月以上継続した不眠状態(入眠障害、中途覚醒、熟眠障害、早朝覚醒)で、不眠のため、社会生活・職業機能が妨げられている」と定義しています。
そこまで深刻ではないけれども、睡眠に対する問題を抱えている人、言わば「単なる寝不足と不眠症との中間」状態の人がかくれ不眠と言えるでしょう。睡眠改善委員会によれば、かくれ不眠は下記の5つのタイプに分類されます。
1)「生活不規則」タイプ
生活や仕事が忙しく、生活パタンが不規則になって睡眠が削られているタイプです。一見、顕著な弊害は見えないし、本人も苦にしていないが、脳が疲れたり、身体機能のバランスを崩れたりしている可能性があります。
2)「自分は大丈夫」タイプ
眠らなくても当たり前、自分は寝なくても平気、寝る時間が惜しいと、睡眠を犠牲にしている、最も不眠症に近いタイプです。
3)「高ストレス」タイプ
一見当てはまる項目は少ないが、不十分な睡眠がさまざまなストレスをもたらしているタイプです。イライラ・無気力・無感動など、睡眠とは関係なさそうなメンタル上の問題が、実は不十分な睡眠に起因している可能性が高いタイプと言えます。
4)「眠りが浅い」タイプ
なかなかグッスリ眠れないと感じている、睡眠の質が良質でなくなっているタイプです。高齢者だけでなく若い人にも現れることが指摘されています。
5)「初期かくれ不眠」タイプ
現時点では、まだ軽微なかくれ不眠状態です。今の時点で、自分の睡眠環境を見直すことが望まれるタイプ。不眠症の予防が今必要なタイプです。
「かくれ不眠」のタイプ別対処法
かくれ不眠のタイプによって、対処法が異なります。かくれ不眠かもしれないという人は、下記のアドバイスを参考にするといいでしょう。
1)「生活不規則」タイプ
毎日同じ時間に睡眠をとりましょう。就寝時間が一定すると睡眠リズムが整って睡眠の質がよくなり、快眠を得られるようになるかもしれません。
2)「自分は大丈夫」タイプ
スマホのアプリや睡眠サポートガジェットなどで睡眠を記録するといいでしょう。これをきっかけに睡眠に対して自覚的になり、意識できるようになります。
3)「高ストレス」タイプ
このタイプの90%以上が、目覚めの際の不充足感(眠り足りなさ)を感じているそうです。市販の睡眠改善薬の力を借りるのも、ひとつの手かもしれません。
4)「眠りが浅い」タイプ
具体的な改善策が見つかりにくいタイプです。寝る前の室温・湿度の調整や睡眠改善薬など、入眠法をいろいろと試すことによって睡眠の改善を図りましょう。
5)「初期かくれ不眠」タイプ
かくれ不眠の予防ができる軽度なタイプです。今のうちから「かくれ不眠」を理解することで、症状を悪化させないことが大切です。
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