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11月といえばフルマラソンの大会開催数が最も多い月です(株式会社アールビーズ調べ)。今年は8月以降の気温が低めに経過したこともあり、ランナーの意識は「寒さ対策」に傾いているかもしれませんが、大会当日の思わぬ暖かさによる「 マラソン大会の脱水症状 」には注意が必要です。
マラソン大会の脱水症状 :フルマラソンは「気象変化との闘い」でもある
フルマラソンでは、ランナーの体は「気象変化の影響」を強く受けます。これは、大会が実施される時間帯とも関係しています。前出のアールビーズよれば、日本人ランナーの完走者タイムの平均は男性で4時間37分、女性で5時間7分だそうです。
仮にマラソンのスタートを午前9時とした場合、平均的な市民ランナーがゴールに到達する時刻は午後1時半~2時頃となるわけです。これは「1日の最高気温が観測される時間帯」に相当します。
筆者も10月中旬に公認大会のひとつに参加・完走しましたが、その日は今年の10月を象徴するような「雲ひとつない快晴」で、レース制限時間(6時間)内の気温差は11℃(12.2℃~23.3℃)に達しました。
なお、発表される気温は「風通しのよい日陰の数値」であり、直射光や輻射熱を受けながら走る市民ランナーが体感する温度はより高く、寒暖差はより大きくなり、「発汗に伴う脱水」は避けられません。
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