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過信せず対応力を高める
今般のマラソンブームを支えるものに、速乾による気化熱で体温の上昇を抑えるとされる「ランニングウェア」や、テーピング効果のある「ランニングタイツ」などの普及があります。
しかし、気象条件によっては、速乾性のランニングウェアは大量発汗の知覚を遅らせ、ライニングタイツは直射光による加熱や輻射熱の吸収で体感温度を上昇させる場合があるため過信は禁物です。むしろ、気象条件や当日の体調も含めた様々なトラブル(変化)に対応しながら、自身の走り(目標)に近づけて行く難しさこそが「フルマラソンの魅力」なのかもしれません。
<参考資料>
ランニングデータ2014(株式会社アールビーズ)
http://runners.co.jp/press/
<執筆>
●佐藤 敦(さとう・あつし)
防災士、気象予報士。2005年12月25日に発生した「JR羽越線特急いなほ脱線転覆事故」を機にブログ『気象・歳時・防災コラム』を開設し、各種自然災害の分析や風評発生の仕組みなどを解説している。(一社)日本気象予報士会会員。http://blogs.yahoo.co.jp/otenki_bosai
<医療監修>
●岡本 良平(医学博士、東京医科歯科大学名誉教授)
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