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急性喉頭蓋炎の原因や症状 :喉頭蓋とは
喉頭蓋は、のど(喉頭)の上端にある「フタ」状の器官です。軟骨を含んでいて弾力性があり、飲食物を飲み込む際、この喉頭蓋が気道の入り口を塞いでフタをすることで、気管に食べ物が入らないようにする働きがあります。
急性喉頭蓋炎を発症すると、口頭蓋が急激に腫れます。これによって気道が塞がれ、腫れがひどい場合は呼吸ができなくなる危険性があります。季節の変わり目に発症しやすい傾向があります。
(※喉の腫れ全般についての解説については、喉の腫れ はどうして起きるの?原因や対処法は? をご覧ください。)
急性喉頭蓋炎の原因や症状
細菌感染が原因で、成人では、インフルエンザb型菌のほか、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などによって引き起こされます。急性咽頭炎、急性扁桃腺炎、急性甲状腺炎など、ほかの器官で生じた炎症が気道内に広がって喉頭蓋炎になる場合もあります。
発熱、のどの痛み、飲み込む時の違和感・痛み、よだれなどが最初の症状です。声が出しづらく、押しつぶされたような声になります。その後、呼吸の際にゼーゼー音を立てたり、呼吸困難になったりします。先に風邪のような症状が先に出ることもありますが、いきなり息が苦しくなることもあります。
この病気の最大の問題は進行が速いことです。治療そのものは難しいものではなく、抗生剤の投与で完治可能です。ただし、発症から24時間程度で症状のピークに達するため、手遅れになる場合があるのです。症状が出てから、数時間以内に窒息して死に至ることもあるため、素早い対処が求められます。
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