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いじめへの対策
まずは、いじめと真正面から向き合う方法、続いていじめを回避する方法を紹介します。真正面から向き合う方法としては次の3つがポイントです。
1)「いじめはどこでも起こり得る」と認識すること
2)「いじめは絶対に許さない」という強い意志を持つこと
3)その意志を周りに伝えること
以下は、ある学校でうまくいった例です。筆者がスクールカウンセラーとして関わったある学校では、いじめは「学校側の管理が甘くなると校内で起こる・深刻化する」という前提に立って、「いじめはどんなに小さくても絶対に見過ごさない、絶対に許さない」という方針を全教員に徹底しました。
これまでは「子供同士のじゃれあい」と見過ごしていたようなケースでも、「いじめの要素はないか?」という目で見るように教師の意識を変えました。いじめに関する指導が苦手な教師が担任であれば得意な教師がサポートするかたちで、組織的に「いじめは許さない」という意志を明示したのです。
すると、それが子供たちにも浸透したようで、いじめが激減しました。以前にいじめのターゲットにされていた子供たちがいきいきと学校生活を送るようになったことは、何よりの成果でした。
被害者の父兄が主体になった取り組み
上記は学校主体でいじめ根絶に取り組んだ例ですが、被害者の父兄が主体となって学校に働きかけた事例もあります。いじめは、「いじめを容認する雰囲気」の下で発生します。逆に言えば、加害者が排斥される雰囲気を作るだけで激減するのです。
雰囲気は自然にしていて持続するものではありません。誰かが作り出しているものなのです。「いじめを容認しない雰囲気」を作るには、できる限りたくさんの人を、そして発信力のある人を巻き込みましょう。加害者がその場にいづらくなる雰囲気を作ることが重要です。
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