(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
女性が「膀胱炎」になりやすいのはどうして?
泌尿器科を受診する女性の病気のなかでも、もっとも多い症状は「膀胱炎」だと言われています。それは、男性と比べて女性は尿道が短いからです。女性の尿道は平均して4cmしかないため、細菌が逆行して膀胱に侵入しやすいのです。また尿道口から膣、肛門までの距離が近いため、排泄後の吹き方が悪いと菌が付着しやすくなります。
特に妊娠中は、妊娠によって抵抗力が落ち、細菌に感染しやすくなります。妊娠していない状態であれば細菌などの異物が侵入するとそれを追い出そうとするシステムが働きますが、妊娠中の女性は子宮で自分の身体以外の胎児(異物)を育てているため、異物を追い出そうとする抵抗力が弱められるのです。
「膀胱炎」のこんな症状に要注意!
膀胱炎にかかると、頻繁にトイレに行きたくなる、排尿時の終わりに痛みを感じる、尿の色が白っぽく濁る、血尿が出ることがあるなどの症状があらわれます。放っておくと悪化して膀胱から腎臓へと細菌が入り込み「腎盂腎炎」へと進行してしまう可能性があるので、必ず病院を受診しましょう。
軽い膀胱炎であれば、たくさん水分をとり排尿を繰り返すことで、細菌が流れて治る場合があります。とはいえ、恐ろしい状態になる前にしっかり病院でみてもらいたいですね。
監修:岡本良平(医師)
スポンサーリンク