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骨に大きな衝撃
では、気泡が弾けて音が出ることがなぜ重大な健康リスクになるのでしょうか? 問題は、気泡が弾ける時に起こる衝撃波です。その力は想像以上に大きく、一説には骨に1トンもの衝撃がかかるという指摘もあります。
これほど大きな力がかかると、周囲の軟骨や靭帯を傷つけてしまう恐れがありますし、また繰り返すことによって関節を包んでいる組織や靭帯が伸び、関節自体が弱くなってしまう可能性も考えられます。
さらに、骨は衝撃を受けた方向に曲がっていく性質があるため、徐々に骨が変形してしまう恐れもあります。困ったことに、骨が変形してズレが生じたほうがいい音が鳴りやすくなるため、ポキポキがますますクセになって止められなくなってしまう可能性もあります。
脳卒中のリスクも!
ポキポキによって生じた骨や関節のズレは、さらに深刻な事態を招きかねません。特に首の骨のズレは神経に悪影響を及ぼし、指先のしびれや、頭がぼーっとするなどの神経疾患を引き起こす可能性があるのです。
これは致命的なリスクにもなり得ます。イギリスのブルネル大学の研究によると、首の骨のズレが大きくなることによって頸椎動脈の粘膜が断裂し、脳卒中を引き起こす危険が高まると言います。
脳卒中を起こすと、一命をとりとめても身体の麻痺や言語障害などの後遺症が残ったり、寝たきりになったりする場合があります。体の関節、特に首の関節をポキポキするのは避けましょう。クセになっている人はなかなか止められないかもしれませんが、健康を損なってしまっては元も子もありません。
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