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機能性月経困難症の治療法
3種の薬
1、鎮痛剤
市販でも購入できますので、持参して使用している人も多いでしょう。
自分の体や症状に合ったものを選ぶ必要があります。痛みを感じたらすぐに服用します。
2、非ステロイド性消炎鎮痛薬
プロスタグランジンの過剰な産生を抑えて、痛みを抑えることができます。
この薬は、生理開始予定日前日か生理の当日からすぐ服用を始める必要があります。プロスタグランジンが大量にでてからでは効き目がありません。
3.ピル
子宮内膜の増殖を抑えるので、通常の生理の時と比較すると経血量や痛みが軽くなります。
ただし血栓症などの副作用もありますので、医師とよく相談して決めましょう。
漢方薬
漢方薬は、市販薬ほど即効性はありませんが、自然治癒力を高める働きがありますので、症状に合った漢方を選びましょう。
1、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
下腹部痛、頭痛、貧血、冷え性、むくみ等
2、加味逍遥散(かみしょうようさん)
冷えやのぼせ、倦怠感、肩コリなどの症状。張ったような痛みがあるとき
3、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
頭痛やのぼせ、下腹部膨満感、肩コリなど。経血に血の塊がある場合
4、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
生理3日前頃から7日間服用。直接痛みを取る効果あり
生理痛は毎月のことだからとあきらめてしまわずに、自分にあった対処法を見つける事により、あなたのQOL(生活の質)は高まるのだから。
執筆者:南部洋子(助産師)
監修医:坂本 忍(産婦人科医)
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