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執筆者:座波 朝香(保健師)
監修医:坂本 忍
鏡を見たり、洋服を選んだりすると、ふと気づくポッコリお腹。「どうにか出てきたお腹を引っ込める楽な方法はないだろうか…」と思う方も少なくないでしょう。自分のお腹まわりがどうなっているのか、ケアの方法を見直してみましょう。
お腹が出てきてしまった本当の原因とは?
見た目の問題
「お腹がでてきたな」と感じた時、単純に、「太ってしまったな」と考えることがほとんどでしょう。お腹が出てきた原因は、本当に太ったからでしょうか?見た目の変化に惑わされ、お腹が出ているように見えるだけということもあります。
鏡で横から見た時、とくに女性は腰が反っていることがありますが、その方がお尻があがって見えて良い姿勢に感じるでしょう。一方で、人間は直立で、背骨がS字状になっています。そのため、骨盤が前に倒れていたり、腰椎の湾曲が強い場合には、自分のお腹を上から見たときに、ポッコリお腹に見えてしまいます。
臓器の問題
お腹がポッコリしてしまっている女性で注意したいのは、臓器の下垂です。お腹の内側にある、良い姿勢やプロポーションをキープするための筋肉が弱ってしまっていると、体重は増えていないのに、お腹が前に出てしまいやすいものです。姿勢をキープする筋肉が弱いということは、内臓を納めておくべき箱がゆるゆるだということ。
そのため、内臓が重力に負けて下に下にと降りてきてしまいます。この筋肉のゆるさは、重症化してしまうと、骨盤の中の臓器(子宮・膀胱・直腸)が膣から外に脱出してしまう、「骨盤臓器脱」という病気になってしまうこともあります。
手遅れになる前に確認しておきたいこと
上述した見た目や臓器下垂の問題でお腹が出てしまっている場合、無理なダイエットは逆効果です。間違った運動をすることで、臓器脱になる人もなかにはいます。
お腹がでてしまったと感じたときには、冷静に自分の身体をチェックしてみましょう。
・サイズを測って変化が分かるようにする
・体重の変動を確認する
・どんな姿勢でお腹が出ていると感じるのか
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