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歩き方は全身に影響
さらに、エクササイズ効果の高い歩き方は、脂肪の燃焼だけでなく全身に良い影響を与えます。悪い姿勢で歩いていると、頭の重さが首や肩にのしかかり、首や肩の凝る原因にもなります。また、猫背の姿勢は腹部を圧迫するため、胃腸の具合も悪くなりやすいという悪影響もあります。
しかし裏を返せば、正しい姿勢で歩くことで、首や肩への負担が軽減し、また血流が良くなるために腸の動きが促されて便通も良くなる、といったプラスの影響がたくさんあるということです。
また、ウォーキングは、血流をよくして、体温を上げ、免疫力をアップさせて、風邪をひきにくい身体をつくることや、ストレスを発散してリラックス効果を得ること、睡眠の質を高めることなどにも一役買います。つまり、日々の何気ない歩行を見直すことで、運動効果の向上と、日々の不調改善を目指すことも出来るのです。
しかし、頑張り過ぎて疲れるほど行うことは逆効果です。
通勤ウォーキングを習慣に
ここで、通勤をエクササイズに変えるためのウォーキング術をご紹介しましょう。
まずは背筋を伸ばし、良い姿勢をキープすること。
あごを引き、視線は15m先に向けます。肩の力を抜き、肘は後ろに引くこと、つま先で地面をしっかり蹴り、膝を伸ばして踵から着地することを意識しましょう。
このようなポイントに注意すると、単なる通勤の歩行を運動に変えることが出来ます。まずは普段の歩き方を見直し、余裕があれば、最寄り駅の1駅前で電車やバスを降りて歩く時間を増やしてみましょう。効果はより絶大です。
忙しい毎日、運動を効率よくライフスタイルに組み込んでみてはいかがでしょうか。
執筆者:井上愛子(保健師)
監修医:坂本 忍
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