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執筆:田口絢子(管理栄養士)
最近果物をいつ食べましたか?
働き盛りの、とくにサラリーマン男性は普段なかなか食べない、という話をよく聞きます。
また、健康に気を使って、市販のジュースで果物の代わりとしている、という話も。
ですが、市販のストレートジュースや濃縮還元ジュースは、ジュースに加工される過程で、食物繊維が取り除かれていることが多く、かつビタミン類の数値も果物そのものを食べるより低くなっています。
果汁30%以下ともなると、ビタミン類や食物繊維の十分な摂取は望めないでしょう。今回は、果物のもつ栄養パワーと、面倒くさがり男子でも、手軽に果物を摂れる工夫の解説です。
果物のもつ栄養パワーとは?
果物は生で食べることができるので、天然のビタミン供給源として優れ、ミネラルや食物繊維も豊富にとれます。
各種の栄養素以外にも、生体のバランス維持や疾病予防に関わる機能があると注目されている食品成分も含んでいます。
いちご
いちごは、コラーゲンの生成を助けて肌をきれいにするビタミンCが豊富に含まれています。
赤色の色素は、アントシアニン(ポリフェノール類)で、体内の過酸化脂質(細胞に損傷を与えがんなどの疾病を進展させる物質)の生成を抑制してくれます。
バナナ
消化吸収の早い糖分を含むため、スポーツ前後や疲労時など素早くエネルギーを補給したい時に適しています。
また、カリウムを多く含み、高血圧予防にも有効です。
りんご
腸内環境を整える水溶性食物繊維のペクチンを多く含むことが特徴です。
皮にはいちご同様にアントシアニンが含まれるので、できれば皮ごと食べるのがおすすめです。リンゴ酸は体内の代謝を円滑にするのでかぜなどに有効ですよ。
キウイ
ビタミンC・Eが豊富で、それぞれ活性酵素(体内物質を酸化させて老化などを促す酵素)を消去する働きがあります。
ビタミンCの損失が多い愛煙家には、ぜひ常食をすすめたい果物です。
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