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病的な泡立つ尿!
常に泡が立つ尿が出る、季節や運動などとは無関係に尿が泡立つ、尿の泡がなかなか消えない、泡が盛り上がるといった場合は、病的な尿であることが考えられます。
・尿の泡立ちの原因
尿の泡立ちがなかなか消えない主な原因は、「蛋白」が含まれていることです。
腎臓は、血液をろ過して体内の水分量を調整、老廃物などを尿として排泄する働きがあります。腎臓の機能が低下すると、老廃物をろ過することができなくなり、そのため、血液中の蛋白が尿に混ざって出てくるのです。
・尿の泡立ちと関連した疾患の具体例
腎臓の機能が低下すると、蛋白が尿に混ざって出てきます。ネフローゼ症候群、腎炎、尿路感染症などが考えられます。腎臓以外にも尿道、膀胱などにも原因がある可能性があります。
肝臓機能に問題があると、蛋白尿が出やすくなり、尿が泡立ちます。脂肪肝や黄疸の出始めに尿が泡立つこともあります。
また、糖尿病でも尿の中に糖が排泄されるようになり、尿糖が増加すると尿の粘稠度が高くなり、尿の泡立ちが目立つようになります。
健康な人でも、泡立つ!
激しい運動後や疲れているときには、尿蛋白がでることがあります。また、ストレスがあったり、睡眠不足や疲労などが溜まる、不規則な生活などがあると、腎臓の機能が低下して尿蛋白が出やすくなります。
尿に多量の泡や細かい泡がでて消えない場合は、一般内科(腎臓内科) または泌尿器科に受診してみましょう。
尿が泡立つことは即、病気というより黄色信号だと思ってください。日常生活を見直す必要がありますね。
<執筆者プロフィール>
南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦
人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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