(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
健康状態も気分不良の原因に
電車内で気分が悪くなるかどうかには、普段の体調も関係します。
貧血など、もともと体調不良気味の人、健康状態に不安のある人はリスクが高まります。また、過労や二日酔い、睡眠不足の場合は、特に熱中症の症状が出やすくなります。
健康面に特に問題はないという人も、まるで四季がなくなったような近年の天気では、日々の体調管理がとても難しくなっています。
まさに誰もが体調を崩しやすい状況にあると言えます。また、妊娠中女性はつわりの時期など、特に気分不良を起こしやすい状態であることを意識しておくことが必要です。
さらに、閉鎖的な環境で起こりやすい「パニック障害」という精神疾患もあります。
パニック障害の発作は突然、動悸や発汗、息苦しさ、胸の不快感といった身体の症状が出るのと同時に、強い不安感に襲われるもの。人が密集する状況で発作を起こす人も多いため、満員電車はリスクが高い環境なのです。
よくある体調不良の症状と対策
では、実際に満員電車で起こりやすい体調不良として、どのような症状があるのでしょうか? 熱中症に近い状態だった場合、めまいや意識がボーッとする感じ、ふらつきなどの症状が見られます。
これらの症状が悪化すると、吐き気やけいれん、失神が起こることもあります。
また、パニック発作やそれに近い症状として、息苦しさや過呼吸、不安、動悸などが生じる場合もあります。
電車に乗っている際にこのような症状が起こった場合、可能なら席を譲ってもらったり、もたれかかることができる壁側などに移動したりして、少しでも身体への負担を軽くすることが最善です。
とはいえ、満員の状態では難しいこともあるでしょう。その場合は無理をせず、次の停車駅でいったん降り、それでも症状が治まらなければ、駅の係員や周りの人に助けを求めることが大切です。
電車内やホームにある非常停止ボタンは事故を防ぐためのものなので、気を失った人がいるなど緊急性の高い場合を除いてみだりには使用せず、少し気分の悪い段階で早め早めに対処していくことが必要と言えるでしょう。
スポンサーリンク