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定番が定番である理由
これらのことを考え合わせると、住空間で心穏やかに過ごせる色としては、ベージュやブラウン、白などがよいでしょう。
こういったオーソドックスな色は無難すぎて面白くないと思う人もいるかもしれませんが、洋の東西を問わず古くから定番として用いられているものは、それなりに理に適っているのです。
カラフルな色を取り入れたい時は、使用する面積を小さくすれば意外とどんな空間にもなじみます。
また、ひとくちにブラウンといっても、淡い色と濃い色では印象が大きく異なります。
淡い色だとナチュラルな雰囲気の空間になりやすく、濃い色だと高級感が増します。高級感といえば黒が代表的ですが、黒があまり目立つと空間が暗いイメージになってしまうので気をつけましょう。
気分を問わず落ち着ける部屋に
色使いについては服を選ぶときにも同様のことが言えますが、服ならいつでも着替えられますし、失敗しても比較的気軽に買い替えることができます。
しかし、部屋のクロスとなるとそう簡単にはいきませんよね。
住空間の色は、「どんな気分の時にもフィットする」ことを基本に考えて選んでいただければと思います。
<執筆者プロフィール>
●片桐かほり(かたぎり・かほり)
カラー&イメージコンサルタント。2003年よりコンサルタントとして独立し、通算2500人以上に指導を実施。似合う色とファッションの楽しみ方を伝える一方、企業へのコンサルティングや講演を全国で行っている
http://www.baroque-woman.com/
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