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執筆:Mocosuku編集部
監修:岡本良平(医師)
「肥満手術」というと、美容のために脂肪を吸引するといった内容を連想する人もいるかもしれません。
ここで取り上げる肥満手術はそれとは異なります。 肥満手術 (減量手術)とは、そのまま放置しておくと生命が危ぶまれるような病的な肥満に対して行うものです。
何通りもの方法がある肥満手術のなかで、2014年に「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」という方法が保険診療として承認されました。
病的な肥満に対しては、一定の条件を満たせば保険が適用されます。
ここでは、その条件と手術の内容についてみておきましょう。
肥満手術 が適用されるケース
肥満手術を受ける条件は次の通りです。なお、BMIは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」の式に当てはめて計算します。
例えば、身長158cmの人の場合、体重約88kgでBMIが35を超え、体重約100kgでBMIが40を超える計算になります。
1)内科的治療を6か月以上行ったにもかかわらず改善が困難
2)BMIが35以上で肥満に関係する病気を合併している場合、またはBMIが40以上の場合
3)上記を満たしていても、手術の危険性を高める心疾患や肺疾患がある場合や、肥満の原因が内分泌疾患や薬物による二次性肥満の場合、薬物依存やアルコール依存がある場合など、医師が危険と判断したときは手術を受けられません。
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