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レジオネラ菌 から発症する致死率の高いレジオネラ肺炎
レジオネラ症には「ポンティアック熱」と「レジオネラ肺炎」の2種類があります。
ポンティアック熱は比較的安全で、全身の倦怠感や頭痛、咳が出ますが、多くは数日で回復します。
厄介なのはレジオネラ肺炎で、2〜10日間の潜伏期間を経て発症する半面、発症すると急速に進行します。
発症すると、高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などが起こり、咳、胸痛、呼吸困難などが現れ、重くなると腹痛、水溶性下痢、意識障害、歩行障害を起こすこともあります。
適切な治療を行っても10〜20%と致死率が高く、治療が間に合わなかった場合の致死率は60〜70%まで跳ね上がります。
レジオネラ菌 は自然界に広く生息する常在菌
レジオネラ菌 は常在菌の一種であり、もともと自然界に広く存在する細菌です。土壌や河川などに生息していますが、菌数はさほど多くないと考えられています。
人間が生活する環境では、大量の水を溜めて利用する場所で繁殖することがあり、公衆浴場(浴槽・シャワー)のほか、空調用冷却塔、給湯器、加湿器、噴水などに生息していることがわかっています。
レジオネラ菌 は水温が37〜41度の環境で繁殖しやすくなるため、その意味でも入浴施設はリスクが高いと言えます。
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