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終わることのない復讐を続ける人生
社会的なルールや通念を軽視したり敵視したりするのも、このパーソナリティ障害の特徴です。
法律を無視することに快感を覚え、アウトローに同一化し、場当たりな欲求満足から犯罪を犯すこともあります。いわば、タブーの観念が育っていないか、壊れている状態です。
子どもの頃から手がつけられない「やんちゃ坊主」だった場合と、青年期から犯罪に走り出すタイプとがあります。後者の場合、虐待やいじめ、問題児扱いされたなど、長い不信の歴史を背負っています。
人生は終わることの無い復讐です。
例えば、2001年の大阪府池田小学校児童殺傷事件で死刑判決を受けた宅間守は、このタイプと見られています。
反社会性パーソナリティ障害の人との接し方は?
生まれてからずっと否定されてきたこのタイプには、できれば否定的な態度は避けたいところです。
しかし、実際にはそれは難しく、しばしばこちらを試したり、挑発して敵意を催させるように仕向けたりします。相手の挑発に乗らず、冷静に対応することが第一関門です。
このタイプが変わり始めるきっかけは、「誰かに自分を受けとめてもらう」と「人間は無常で、死にゆく存在であると感じる」という2つのことを経験することだと、精神科医・岡田尊司医師は述べています。
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