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低用量ピル(OC)のデメリット
副作用のリスクがある
これまでのピルは、ホルモンの量が多く含まれていたため、血栓症や心筋梗塞などの副作用があると指摘されていました。しかし、低用量ピルでは含まれるホルモンの量が変わったため、こういった副作用はほとんど起こらないと言われています。
とはいえ、乳がんや子宮がんなどの疑いがある女性や、ピルによってアレルギーを発症したことがある人、不正出血がある人、妊娠中や授乳中の人、肥満の人などは副作用のリスクが高まります。医師と相談のうえで服用しましょう。
毎日飲み続ける必要がある
低用量ピルは、1シート28日分で処方され、生理の周期が28日になります。そのため、毎日飲み続けなければピルの効果が発揮されません。飲み忘れて24時間が経過した場合は、一度服用をやめて次の生理がくるまで待つ必要があります。そして、生理がきたタイミングで1シート目の低用量ピルの服用をスタートさせるのです。
飲み忘れた場合は避妊薬としての効果が弱まるので、きちんと避妊しましょう。また、低用量ピルの相場は1シートあたり3000円が相場です。「飲み忘れないこと」「毎月約3000円の支出ができること」は、低用量ピルを服用するにあたって覚えておかなければならないことです。
現代女性の「ライフプランニング」に低用量ピル(OC)は役立つ
低用量ピル(OC)は、女性が主体となって避妊できる経口避妊薬です。間違った使い方をしなければ、99%以上の避妊効果があると言われています。
低用量ピルを飲んでいる間は避妊をすることができ、また服用をやめれば妊娠が可能になるため、「産む・産まない」の選択をもつ女性にとって、ライフプランニングをしやすいツールと言えるでしょう。
<監修者プロフィール>
太田 郁子(おおた・いくこ)
倉敷平成病院婦人科医長、医学博士、日本子宮内膜症啓発会議実行委員
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