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夫婦の会話の時間 でもっとも多い話題とは?
では、夫婦間の会話のテーマは何が多いのでしょうか?
男女ともにもっとも多かったのは「子どものこと」で、2位以下の項目では男女で差がみられました。
男性の2位は、「パートナーのこと」、女性の2位は「自分のこと」となっており、会話の中心は妻に関することの方が多くなっている傾向がわかります。
昔から女性は『話を聞いてもらえれば気が済む』などと言われていますが、話したがりの妻に対して聞き役に徹する夫、という傾向は今も変わらないのかもしれませんね。
図1:1位=5ポイント、2位=4ポイント、3位=3ポイント、4位=2ポイント、5位=1ポイントとして重み付けし計算
夫婦の会話の時間 :満足のいく会話はできている?
夫婦の会話のテーマはわかりましたが、その会話についての満足度はどうなのでしょうか。
満点=100として点数をつけてもらったところ、平均は62.4点でした。低い点数をつけた人のコメントとしては、以下のようなものがあります。
・10点:夫は仕事で帰宅が遅く、自分も家事や育児で疲れているので面倒なことは話さなくなる(38歳・女性)
・20点:子供が中心になっているので、自分が構ってもらえない(35歳・男性)
・4点:話したい気持ちと相手の聞く姿勢に温度差がありすぎて会話が成立しない(35歳・女性)
前段で、「聞いてもらえれば気が済む」「話したがり」という女性の特徴を挙げましたが、相手が露骨に疲れた態度だったり、「うんうん」「ふ〜ん」と聞き流されるだけでは、話しているほうもその実、満足はいっていないケースも多いようですね。
本調査ではさらに、産後の「パートナーへの愛情と会話の満足度」というものを聞いています。
産前のパートナーへの愛情を100とし、現在の愛情を0~200の数値で表してもらったところ、かなりばらつきがみられ、平均値は77.5。産後は相手への愛情が薄れる人が多いことがわかったのです。
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図2:産前と比較したパートナーへの愛情と会話の満足度(数値回答・n=649)
さらに、夫婦の会話の満足度を横軸、パートナーへの愛情を縦軸にした散布図(図2)では、パートナーへの愛情が産前よりも高くなっている人(100を超えた人)は、会話の満足度が50点以上という共通点が見られます。
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これは当然かもしれませんが、一方で、散布図の右下(会話満足度は高いが、愛情は比較的低い)と左上(会話満足度は低いが、愛情は比較的高い)のグループは、女性だけに見られた回答だったのです。つまり、女性の中には、会話の満足度と愛情の度合いが結びつかないケースもあるということ。
女性たちは以下のようにコメントしています。
・(満足度0点・愛情70):「会話のキャッチボールになっていないから」
・(満足度10点・愛情90):「子供がまだ幼いせいか、夫婦だけの会話を嫌がり、自分自身が中心になりたがります。なかなか思うことが話せずもやもや」
・(満足度90点・愛情30):「必要最低限の話しかしないので、ストレスがなくなった」
・(満足度100点・愛情0):「愛情がなく話したいと思わない。会話なしで満足しています」
ちょっと悲しい感想ですが、最近では、出産後に急激に夫婦仲が悪化する「産後クライシス」という言葉も使われています。
子どもの成長や、仕事、生活環境の変化などによって、夫婦の会話やコミュニケーションも変化していくこともありますし、すべてがO点となってしまわないうちに、互いに意識しあって改善を図ることもできるでしょう。
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