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サルコペニア肥満が身体に与える悪影響
実際にサルコペニア肥満の目安となる「筋肉の減少」が起こると、階段を上がるのがつらい、つまずきやすいといった症状が出てきます。
また、「肥満」は高血圧や糖尿病、高脂血症といった病気と密接に結びついており、心疾患や脳卒中といった生活習慣病のリスクを高めます。
実際にサルコペニア肥満の影響として、高血圧の発症リスクが男性では1.7倍、女性では2.3倍になるとの報告もあるのです。
サルコペニア肥満の予防と対策
サルコペニア肥満を防ぐには、筋肉量を落とさないこと、脂肪を溜め込まないことが重要です。筋肉量は加齢とともに減少しますが、運動やトレーニングで減少のスピードを緩やかにすることは十分可能です。
また、ダイエットでは過度な食事制限をせず、バランスのいい食事を心がけることも大切です。筋肉の修復に欠かせないアミノ酸を多く含んでいる、タンパク質は適切に摂取しましょう。
働き盛り世代の健康問題として、メタボリックシンドロームや生活習慣病は広く知られていますが、「筋肉量」も将来の健康を大きく左右する要素です。これを機に、毎日の生活を振返ってみてはいかがでしょうか。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師、助産師、看護師、保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
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