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女性が優れる「場依存性」と男性が優れる「場独立性」
「一部の利権ホルダーに富とポジションを独占されるのは嫌だ…」「でも血は流したくない…」 こんな時に頼りになるのが女性です。
女性には、男性より優れた特徴がいくつかあります。その一つが「場依存性」です。
これは周りの環境や状況を理解して、場を維持しようとする力です。私たちが暮らしている場は多くの要素で構成されていますが、数々の要素を同時に把握することは意外と難しいことです。
男性は一般的にはこれが得意ではありません。
男性は場の中から目標にしている何かを見出すことは得意です。これは「場独立性」と呼ばれています。「目標を達成する」「課題を解決する」といったミッションに向いた能力です。しかし、場独立性が強いと目標に突き進むあまり場を壊してしまうのです。
「場を壊す」は未開拓地では重要な才能です。未開拓地に開発後の様子を思い浮かべて、そこに突き進んでゆけるのですから。
女性の場依存性で戦争のない社会を
ですが、未開拓地がない現代社会では、行き過ぎた場独立性は社会の安定を脅かす不穏分子にしかなりません。最早、政治も経済も男性に任せすぎると危険なのです。
古代ギリシアの喜劇作家・アリストパネスは「女の平和」という戯曲を表しています。これは戦争に明け暮れる男たちにあきれ果てた女性たちがセックスストライキという実力行使で戦争を止めさせるというものです。
現代社会では、女性たちは現代的な方法で実力行使をしていますが、女性の持つ「場依存性」が戦争のない、そして誰も不幸にならない世の中を作ってくれるでしょう。
もちろん、女性にも稀に場独立性の高い人はいますが、女性が作る世の中がどれだけ平和な世の中になるか、見てみたいものですね。
<執筆者プロフィール>
杉山 崇(すぎやま たかし)
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支
援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法
人日本心理学会代議員。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/
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