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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
入学・入社、転居・転勤、留学、転校、昇進などの生活環境が変化することで、メンタルの不調のきっかけになることは多いものです。
入学や昇進のようなおめでたい出来事ですら、私たちにとってはストレスになり得ます。そんなストレスによって心がバランスを崩した状態が「適応障害」です。
今回は適応障害について、詳しく見ていきます。
日常的なストレスが誘因となる
生活環境の変化、対人関係のトラブル、離別や死別など、はっきりと確認できるストレスの原因があることが、適応障害を起こす条件となります。
ただし、適応障害を引き起こすのはあくまで「日常的な社会生活の中でのストレス」です。
災害や戦争、犯罪や大事故などといった、日常では通常経験しないようなストレスの場合には、急性ストレス障害(ASD)や、心的外傷後ストレス障害(PTSD)となります。
また、大切な相手と死に別れた場合は、2か月以上症状が続いている場合に限って適応障害と診断されます。それ以内に回復すれば「死別反応」と呼ばれます。
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